無題(美容師さんとの会話)

某日。美容師さんとの会話。

個人が「美容」にかけるお金が多様化した
-例えば「ネイル」。例えば「まつげ」。エクステはだいぶ落ち着いた
-広義ではエステとかも
-美容は多様化しても、個人が月に「美容代」として使えるお金(財布)は大きくはならない
-「髪を切る」「パーマをかける」ところにもちろん影響が出る
-例えば「美容院に行く頻度を落とす」「安いところに行く」「1000円カットとかを併用する」など

人口が減った
-全国的に見れば、人口は減っている
-学生も減ったし、20代~30代も減った
-都心に限って言えば、美容院はそんなに減っていなくて、むしろたぶん増えているんじゃないか

このあたり(吉祥寺近辺)は、やっぱりほんと美容院が多すぎる
-美容院が多すぎる。増えている
-もともと競争が激しいところだけれども
-閉店するところもあるけれど、新しいお店がまたできる

美容院の業界的な話として
-美容院はもうからない。大きなところでももうかっているところは少ない
-社保とか年金とかの整備もまだ全然
-美容師が年齢を重ねても、給料は上がらない
-上の層の人がいる限り、給料は上がらない
-で、給料が上がらないので、独立する。小さな美容院ができる
-人口は少しずつ減っているのに、美容院が増えるのはこのへんが理由の一つ
-独立して細々とやって、うまくいかなくなって、そして閉じる
-まあキツいですよね、この業界

この美容院、12月末で閉じることになったんですよ
-え

本当は会話の順序はこれと違うけれど、いつも通っている美容院が閉店することになった。しかも結構すぐ。その日、椅子に座って、ちょっと会話を始めたときに「年末年始って、皆さんどんな感じですか?」と聞いたら「実は」となった。

僕が東京に引っ越してきて10年になるけれど、引っ越して数か月後から通い始めた美容院だ。当初はいまとは違うところにお店を構えていて、担当してくれた美容師さんも違っていたけれど、いまの場所に移転してからはずっとその美容師さんにお願いしていた。その美容師さんも最近店長になり、ご結婚もされたのに、将来は独立をとか言っていたのに、僕の独立のときも法人化のときも書籍が出たときも一緒に喜んでくれたのに、でも突然の閉店。

閉店の理由はさすがに聞けなかったけれど、まあいろいろあるよね。

担当してくれた美容師さんはまだ来月からどうするか決まっていないようだったけれど、決まったら連絡をいただけるようお願いした。約2か月に1回通っていて、1~2時間はいろいろと話を聞いたり話をしたりということをしていると、連絡先は知らなくても、もうそこにはそれなりの人間関係みたいなものもできてくる。

「きっと大丈夫ですよ、じゃあ、また」と笑顔で別れたけれど、うまく次の道筋が決まりますように。

いろいろと考えさせられる。

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