愛しのウクレレ

愛しのウクレレ。

君はソフトケースの中でじっと僕を待っている。

君はかまって欲しいから、決まってチューニングをはずして僕を待っている。

僕は「仕方がないなあ」とかなんとか言いながら君を抱きかかえ、

そしてポロンポロンと一弦ずつ音を合わせる。

君はとても嬉しそうだ。とても嬉しそうだ。

でも僕は君を扱うのがまだまだで、

結局最後には君も僕も不機嫌になってしまう。

それでも1ヶ月もすればお互いにまた会いたくなるのだ。

ああ、君といつまでも。

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