Brian Kennedy (ブライアン・ケネディ)の新しいアルバム『Voice』を聴いた。6月8日にはアイルランドで発売されていたんだけど、CDというフォーマットでの入手に戸惑ったり忘れたりで8月末にやっと届いた。
そういやCDのレビューなんて久しぶり。ブライアン・ケネディのことを書いている日本人がそもそも少ないからちゃんと書いておくことにする。
iTunes Store では、たしか発売日から日本でも購入できるけど、CDというフォーマットではいまならUKのAmazon経由(amazon.co.uk)ぐらいかな? 当初はUKのAmazonでも扱っていなかったので、僕はUKのHMVで注文したんだけど、長く在庫切らしたまま自動的に注文がキャンセルにされちゃった。イギリスでもアイルランド経由のCDってそれほど入らないんだろうか。
ブライアン・ケネディは、アイルランドのシンガーソングライター。世界的にヒットした Secret Garden の「You Raise Me Up(ユー・レイズ・ミー・アップ)」を歌っていた人。この「You Raise Me Up」はその後いろんな人にカバーされ、トリノオリンピックの女子フィギュアスケートで金メダルを取った荒川静香さんがエキシビションでケルティック・ウーマンによるカバー・バージョンを使用して、日本では少しこの曲は有名になった。
ブライアン・ケネディは1990年デビュー。Fairground Attraction のツアーに同行したりしてその後デビューだったか。僕もその縁で知った。ずっとCDは買っている。マニアなのでシングルCDもほぼ持っている。大好きなシンガーのひとり。 Van Morrison のバックコーラスを務めていた頃もあり。日本盤のCDもBMGビクターから出ていた頃もあったけれど(ていうかデビューアルバムだけか)、いまはアイルランドだけでの販売が多く、日本でパッケージを買うとなると結構大変。
で、このアルバム『Voice』。前作のカバーアルバム『Interpretations』はいまひとつパッとしなかったんだけど、今回のアルバムはとてもよかった。活気が戻ってきた。『Get On With Your Short Life』とか『Homebird』のような感じ。アイルランドの湿ったようなでも暖かい感じと、一方で少しだけコンテンポラリーな感じ。久しぶりに Calum MacColl が参加しているし、Mark E. Nevin の楽曲が2曲もある。コアーズ(The Corrs)の Sharon Corr もバイオリンで参加していたり。
で、iTunes Store ならすぐに日本でも購入できたのになんでCDで買ったのかと言えば、CDのみロイ・オービソン(Roy Orbison)のカバー「Crying」が収録されているから。この選曲だけで聴きたくなる。この曲は最後に収録されているんだけど、この曲が最後じゃないといい感じで締まらないんじゃないかな。これは彼らしいいいカバー。
海外では最近はオンラインの方にボーナス的なオプションをつけるのではなく、リアルなパッケージの方にボーナスをつけるのかな? 在庫をはけるためかな。