本来はポジティブな意味なのに正反対のネガティブな意味で普及している言葉、好き

本来はポジティブな意味なのに正反対のネガティブな意味で普及している言葉、好きー(お見送り芸人しんいち風に)

少しだけ「言葉フェチ」だ。「がっつり辞書を熟読するレベル」では全然ないけれど、目に飛び込んでくる言葉を反対から読んで語感や響きを味わう「逆さ言葉遊び」が好きだったり、駅名の末尾に「ん」をつける遊びが好きだったり、「華屋与兵衛」は類いまれな「鼻から息が漏れる語感の言葉」だと思っていたり。

そんなレベルの言葉フェチである。

で、本来はポジティブな意味なのに正反対のネガティブな意味で普及している言葉がある。ちょっと紹介してみる。

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「のたまう(宣う)」の言葉の意味の変化がおもしろい

ちょっと何かの弾みで「のたまう(宣う)」の意味を調べていたら、複数ある意味の違いがおもしろかった。

大きく分けて2つもしくは3つの意味があるけれど、元々は尊敬語だったはずなのに、いつのまにかちょっとネガティブな意味を持ち始めている。

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両/片

「両輪」という表現にネガティブで差別的な意味合いは持っていないと思うけれど、「両」を「片」にすると扱いに注意しなければいけない。もどかしいというか不思議というか、日本語はむずかしい。

大辞林によれば、「片輪」の意味は「車の片方の輪」ということになっている。一方で、Wikipediaから引用すると「日本で古くから使用されている言葉で、身体に一部に欠損があることや、その欠損を持つ人を意味する。身体障害者」とある。

純粋に「車輪の片側」という意味で言葉を選びたいとき、別の表現を探すことになる。

さて。

「両腕」に対しての「片腕」にはネガティブな意味合いはたぶん持っていないと思うけど、逆にポジティブな意味を持ってたりする。大辞林によれば、2番目の意味として「最も有能で信頼できる補佐役」を挙げている。

「片腕」は、すごいのだ。

日本語はむずかしい。