無印良品のレトルト「ごはんにかける」シリーズの「お手本」表現

無印良品のレトルトのこの「ごはんにかける」シリーズのパッケージコピーを見ていて、「○○がお手本です」にほとんど統一されているのに気がついた。

「牛すじとこんにゃくのぼっかけ」であれば「神戸の郷土料理がお手本です」、「牛すき煮」では「家庭料理の定番『すき煮』がお手本です」という感じ。

ほんの一部を除いて「ごはんにかける」シリーズはこの表現を用いている。一方で、カレーとかパスタソースとかスープとか惣菜とかではこの表現を使用していない。

どうしてだろう?と、この表現に統一されたかもしれない経緯や意図を想像してみる。

本家の料理の本来のフォーマットがあり、その文化があり、片や「ごはんにかける」という日本のお手軽家庭食文化への転移を図る過程で、「これは本家を尊重しつつ、一般のご家庭でもお手軽に楽しめるようにフォーマットや内容を変えたものですよ」という無印良品なりのリスペクトの表明なんだろうか、とかね。ツッコミが来た場合に備えた言い訳なのか、あるいは「いえいえ、本家にはかないませんよ」という一歩後ろに下がったところからの提示なのかもね、とか。

徹底してこのシリーズに使用しているので意図したものだと思う。いい表現に感じた。いい表現というか、嫌な気分にはならない無印らしいスマートな表現だなーというか。

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