駅名の末尾(一番最後)に「ん」をつけて、その語感を楽しむ遊びをたまにする。
もともと言葉でたわいもない遊びをするのが好きで、その中の一つなんだけど、駅名の最後に「ん」をつけると、妙にお茶目になったりかわいくなったり、元々のイメージから少しずれた方向に変わる。それがなんだか好きなのだ。
もちろん、「ん」をつけるとたまに語感がしっくりこないことがある。でも、9割はたいていいい具合に収まる。人呼んで「ん・マジック」。いま勝手に名付けた。
実をいうと、別に駅名に限ったものではなくて、一般名称や人の名前でも同じことになる。まあ僕は、仕事帰りの電車の中でその日一日の疲れをごまかすために、電車の中に貼ってある路線図に載っている駅名に片っ端から「ん」をつけて、楽しみ癒されていた。
例えば、新宿駅。
- 新宿→「しんじゅくん」
なんだか妙にお坊ちゃんな感じに。
こんな感じ。
山手線をがんばって1周してみる。
- 代々木→「よよぎん」
ちょっと銀行みたい - 原宿→「はらじゅくん」
これも坊ちゃん系。「く」で終わる駅名は必然的に「君」付けになる - 渋谷→「しぶやん」
頼れる兄貴系、あるいは関西弁でのあだ名、みたいな - 恵比寿→「えびすん」
微妙に「海老感」がアップした - 目黒→「めぐろん」
ウルトラマンに出てくる怪獣のような - 五反田→「ごたんだん」
なんとか団のような集まり感が出てきた - 大崎→「おおさきん」
鎖骨の後ろ当たりにある細い筋肉の名前(嘘) - 品川→「しながわん」
海っぽくなった - 田町→「たまちん」
こんなあだ名の人いる - 浜松町→「はままつちょうん」
いまひとつ語感としてしっくり来ない例。「う」で終わる駅名は少し苦手のようだ。中国人の名前のように聞こえなくもない - 新橋→「しんばしん」
何かの病名か、「老婆心」と同じ分野の心情 - 有楽町→「ゆうらくちょうん」
これもいまひとつ語感としてしっくり来ない例。これも中国人の名前のようでもある - 東京→「とうきょうん」
これもいまひとつ語感としてしっくり来ない例。新幹線のターミナル駅なのに、ちょっと冴えない感じ - 神田→「かんだん」
それではしばしご歓談を - 秋葉原→「あきはばらん」
不思議な語感。アニメのキャラクター名のようでもあり、「何とかの乱」のような歴史的事件のようでもあり - 御徒町→「おかちまちん」
ちょっとチンドン屋のたたずまい - 上野→「うえのん」
安直にゆるキャラの名前にいそうと思ったら、そのままズバリ、いた - 鶯谷→「うぐいすだにん」
薬品とか菌の名前のような。「ウグイスダニン配合」とか - 日暮里→「にっぽりん」
もともとすっとぼけた語感だけど、女子中学生のあだ名でありそう - 西日暮里→「にしにっぽりん」
上に同じ - 田端→「たばたん」
これもウルトラマンに出てくる怪獣のような - 駒込→「こまごめん」
こんなバンド名ある。あるいはちょっと低姿勢な感じ - 巣鴨→「すがもん」
これもウルトラマンに出てくる怪獣のような - 大塚→「おおつかん」
缶 - 池袋→「いけぶくろん」
ちょっと小難しく論じてみちゃった - 目白→「めじろん」
でもこっちは論じてない感じ。ちっちゃい怪獣系 - 高田馬場→「たかだのばばん」
ばばんばばんばんばん - 新大久保→「しんおおくぼん」
ちょっととらえどころのない感じ
山手線を1周してみた。
だからなんなのだ、という感じだけど、帰り道の電車の中の余興としては悪くない。
「ん・マジック」。