2月9日、九段会館でのつじあやののライブ。感想を書きたいけれど、こりゃちょっとうまく書けないや。
実はライブの最後の方まで、「なんだか悪くはないんだけど、特にこれといっておっと思うものもなく」みたいな感じだったんだけど、えーと、最後すんごくきました。鼻水出ました。あんだけダーッとこみ上げてきたのも久しぶりか。
たぶん、ご本人にとっては忘れられないライブになったんやろうなあ。つじあやのも30歳。
「Sweet Happy Birthday」を初めて聴いたのは、去年の8月終わりのリキッドルームでのライブ。まだそのときはタイトルは告知されてなくて、でもそのとき既にぐっとくるもんがあった。んで、CDになったのを聴いたときに感じたのは、「うわなんかすんげえでかい曲になってる」というもの。芯が太いというか、重いというか。
たぶん、今日は重かったんだろうな。これは本人にしかわからないことなんだろうけど。
つじあやのの音楽に初めて触れたのが1999年。あれから9年ねえ。そりゃ30歳にもなるわ。
俺も今年で35歳。年を重ねると、いろんなタイミングでいろんなことを考える。僕はそれが32歳~33歳の時だったか。
と、いろんなことを考えてみた。
良いライブでしたよ。
本人も言っていたけど、なんかすごく緊張してはった。久しぶりにMCも我が道を行くぶりを発揮していたし、それはそれですごく楽しかった。「牛久率高い」とか。
「ありきたりなロマンス」も久しぶりで嬉しかった。あと、意外だったのがジョー・コッカー(とか、もとはビリー・プレストン)の「You Are So Beautiful」のカバー。
そっか、この日のつじあやのはエモーショナルだったんか。
「Sweet Happy Birthday」のこと。曲の前のMCの時点でちょっと感極まって言葉に詰まって、「ちょっとウクレレ置こうか」と言って落ち着いたように見えたけど、曲が始まってしばらくして歌えなくなっちゃって、うわこういう事態って初めてかも大丈夫かねと心配して、ごく自然にみんな手拍子で応援して、いやまあ手拍子とか声を掛けるしか僕らにはできないんだけど、バンドメンバーの皆さんも止めるに止められない演奏が淡々と続いて、
でもなんかその瞬間、すごく一体感あったんよ。つじあやの嬢の感情をみんななりに受け止めていたし、僕は僕ですんごいもらい泣きして泣くつもりもないのにダーって涙流れてくるし(おい、こんなん何年ぶりやみたいな)、
いや、30歳を迎えるにあたって、いろいろ自分に向き合ったんやなあと。
たぶん「Sweet Happy Birthday」はすごく重くて、あの時点で歌うには重すぎたんかもしれない。でも、彼女にとってはすごくいい曲を持てたんやないかなと思う。
僕も「Sweet Happy Birthday」は初めて聴いたときから好きやったけど、それ以上の存在にはなったような気はする。
「私がこの世に生まれた奇跡はまだ続いてる」
なんて言葉は僕の中からは出てこない。
僕も32歳~33歳のときに自分と向き合うことができて、自分の力で少し人生を変えたけど、「Sweet Happy Birthday」も何かしら彼女の人生の中の大きなフックになっているんかなと思う。
あの日のライブは、楽しめたライブなんかどうかよくわかんないけど、いいライブでした。いい瞬間に立ち会えたし、感情を揺さぶられたし、なんかあの瞬間繋がった。
おめでとう。
こういうことをライブのアンケート用紙に書けたらいいんやけどね。ここで自分のブログに書き殴ってみた。スタッフや本人の目に留まるかどうか知らないけど、1日経っての感想です。
書き殴り失礼。あんまり読み返してもいない。あと、軽く酔っぱらっている状態で書いた。
追記。その日のつじあやののブログエントリー(「九段会館」)。いつになく淡々と。