事務所の近くにある、ときどき行くパスタ屋さんでひとりランチ。
この日は見慣れない若い男性店員さんが接客の担当をしていて、笑顔の素敵な気持ちのいい接客だなーと思いながら食事。食べたのはお気に入りのロッソクリーム。
会計のときもその笑顔の素敵な若い男性店員だった。
財布から100円引きになるお店のカードを「あ、これあります」と出すと、「あ、申し訳ございません、いま食材の高騰で100円引きカードの利用をストップしておりまして」と申し訳なさそうに彼は謝った。
「あ、いえいえ、いいですよ。大変ですね」と言うと、「ありがとうございます。よくいらっしゃるんですか?」と聞いてきた。
「ええ、ときどき」と僕は答える。「仕事の事務所が近所なので」と言おうか迷って、なんとなくやめた。まだそんなプライベートを話す感じじゃない。
すると彼は「実は僕、ここに来たばっかりなのですよ」と予想していなかった返事をした。
「そうなんですか」
「4月からここで働き出して、まだこの辺り詳しくないんですけれど、よかったらまたいらしてください」と続けて言う。
応対もすごく誠実で、笑顔も素敵な好青年。そして唐突に少し私的な会話。ああなんか、この人の接客を受けるために、あるいは見るために、もう少し頻繁にここに通ってもいいかなと思った。それくらい気持ちのいい笑顔だった。
笑顔が素敵であること、応対が気持ちいいこと。僕は機嫌の波があってダメな人間だけれど、見習わないとな。
あと、これが「推し」というやつか。
来週また行こう。