2014年7月1日、渋谷クラブクアトロまで、エディ・リーダー(Eddi Reader)のライブに行ってきた。
去年の来日は3月の月末で、会社の年度末ど真ん中な日程で行けなかったので、かなり久しぶりのエディのライブ。Fairground Attractionの来日が当時の名古屋クラブクアトロのこけら落とし公演?だった縁で、その25周年とか、そういうきっかけがあったらしい。なので、全公演クラブクアトロのため、ファンの年齢層がかなり高めにもかかわらず、スタンディング。
ライブはすてきだった。バンドメンバーに今回は残念ながらブー・ヒュワディーンはいなかったけれど、安定したいつものメンバーのような面子。ほっとけばスコットランドのパブバンド風の演奏を延々続けてくれそうなところを、そういう一面はもちろん見せつつ、フェアグラウンド・アトラクションのサーカス・ミュージックな感じもあり、エディのソロ初期のシンガーソングライター然とした頃の感じもあり、安心して見ていられる。すごく楽しい。
4曲目の「Find My Love」で泣いた。この日一番泣けたのは、この曲かなあ。なんでだろ。僕が一番最初に見たエディの2001年?のライブで、閉演後に偶然サインをもらったのが、7インチの「Find My Love」だった。
ちょっといつもと毛色の違ったセットリストだったような気がする。フェアグラウンド・アトラクションの比較的マイナーな曲「Station Street」「Fairground Attraction」、ソロ1作目から「Dolphins」「Honeychild」を演奏するなど、古い曲の選曲が多かった感じ。「Dolphins」のイントロで僕は「うはぁ」とのけぞってしまったし、その曲でのエディは何かが乗り移った感じの熱演熱唱だった。
そして、アンコールの「Blue Moon of Kentucky」ですよ。正規の音源としては残っていないけれど、フェアグラウンド・アトラクションのライブでは定番だった曲。こんな曲をやるとは思わなかった。今回のライブは、やっぱりちょっと懐古的な感じのセットリストだったように思う。
相変わらず童謡の「うさぎ」は大好きで、何度か差し込んで歌ったし、「うさぎ」からのジョン・レノンのカバー「Oh My Love」へのメドレーも、このパターンを聴いたのは2回目かな。
ライブで一番盛り上がったのは「Willie Stewart / Molly Rankin」だと思う。皆さんがエディに求める定番の曲はいろいろあるだろうけれど、フェアグラウンド・アトラクションの曲もそうだし、今回は演奏しなかった「Patience Of Angels」とかシングル曲や人気曲もあるんだけど、「Willie Stewart / Molly Rankin」のようなノリノリのスコティッシュ・パブ・ミュージックがこれだけ盛り上がるというのは、それはそれでうれしい。フェアグラウンド・アトラクションも聞きたいし、シンガーソングライター的なものも聞きたいし、スコティッシュ・トラディショナルで騒ぎたいし、スタンダードも聞きたいし、そういう核が、エディの音楽に増えたように思う。
楽しかった。大満足。「The Moon Is Mine / Get Happy」の定番のメドレーもあり、アンコール最後も「Moon on the Rain」で締める。「Allelujah」も聞けた。最高だった。アンコール入れて2時間半のステージ。
あと、始まる前まではスタンディングはつらかったけれど、ライブが始まるとステージにあわせて体を動かせるので、スタンディングもいいよね、とちょっと思った。