2015年4月21日から、大阪公演を皮切りに、ポール・マッカートニーの2015年の日本公演が始まる(今回は無事に健康に来日してくれますように)。僕が行くのは4月27日。キャンセルとなった去年の国立競技場の「アリーナ前から10列目」ほどの席じゃないけれど、もはや無事に見ることができればいいや状態。
で、今回の来日公演でのセットリストについて。
過去最長で、公演数も過去2番目に多いツアーになった『Out There Tour』
『Out There Tour(アウト・ゼアー・ツアー)』は2013年5月からスタートしていて、2回の小さな休憩を挟んだものの、2年を超える長いツアーになった。過去のポールのソロのツアーで2年を超えるツアーはなかったので、同じツアー名を冠にしたツアーとしては最長のものになりそう。公演数では、1989年のアルバム『Flowers in the Dirt』にあわせた復帰ツアーが104公演で一番多いようで、今回の『Out There Tour』は現在予定されているものをカウントすると80を越えて、過去2番目に多いツアーになる。
『Out There Tour』のセットリストは、2013年10月に新しいアルバム『New』が発売された直後の11月の日本公演から、一度変更になっている。アルバム『New』から4曲追加になる代わりに、それまでのセットリストから4曲減った、よくある形。
で、今回2015年4月のセットリストはどうなるだろう? 過去のツアーで、ツアー途中でセットリストが少し大きめに変更になったことは、あまりないはず。2000年代真ん中あたりで一度だけあったように思うんだけれど、さらっと調べただけではわからず、前述のように新しいアルバムがツアー途中に発売されて差し替えた件がとりあえず1件。そもそも、ツアー途中にアルバムが発表されたのは、ライブアルバムを除いてソロではその『New』しかない。
ただ、今回は若干変更が加わってもおかしくないかなとも思っている。過去最長の2年を超えるツアーになっていること、今回の日本公演が直前の2014年11月のブラジル公演から5か月空いていること、日本公演後に間髪入れずヨーロッパと北米の公演が控えていることを考えると、可能性としてはあってもおかしくない。あと、「武道館公演」の存在はちょっと大きい。
セットリストに加わりそうな曲(勝手な予想)
Hope for the Future
セットリストに加わりそうな曲でまず挙げるとすると、「Hope for the Future」。ブラジル公演が終わって、ツアーがいったん休憩になったタイミングの2014年12月に発表された曲。ビデオゲーム「Destiny」のエンディング曲。ツアーで演奏しても違和感のない、壮大な曲。
Paul McCartney – Hope For The Future – YouTube
I’m Down
今回、武道館公演が日程に入っていることもあって、1966年のビートルズ武道館公演にちなむとなると、加わりそうな候補の1曲、ビートルズの「I’m Down」。過去のポールのソロツアーでもたびたび演奏しているので、演奏上も問題ないだろうし、1曲差し込むぐらいなら演出上も大丈夫だと思う。武道館のみの演奏曲としても、結構有力候補なんじゃないかなと。当時のビートルズの武道館公演ではセットリストの最後の曲で、ジョン・レノンがオルガンを弾いた。
She’s a Woman
1966年のビートルズ武道館公演にちなんだ候補曲をもう1曲、ビートルズの「She’s a Woman」。過去のポールのソロツアーでは『2004 Summer Tour』の十数公演でしか演奏していないので、可能性はちょっと低いかも。
Oh! Darling
ビートルズのポール主導の曲で、まだ過去に演奏したことのない主要な曲となると、僕は「Oh! Darling」しか思いつかない。でも、可能性は低いだろうなあ。すごく聴きたい曲だし、実際にポールもこの曲は大好きなはずだけれど、声に大きな負担が掛かりそうな曲なので、「Helter Skelter」を演奏するかこれをやるか、もしやるとしてもそういうことになりそう。
あと挙げるとなると、過去のツアーの演奏曲でリハーサルなどではしょっちゅう演奏している「Coming Up」や「Drive My Car」などなど。まあ、これならよくある形の演奏曲の差し替え。リハーサルでは演奏していたらしい新しいアルバムの「On My Way To Work」「Alligator」もあるけれど、多くの観客にとってはなじみのない曲になるので、なぶんないだろな。
ということで、勝手に妄想しつつ、でも何を演奏してくれても基本はとてもうれしいので、とりあえず無事に元気に日本を滞在してくれることを祈ります。本当に。