今年も、見に行ってよかった展覧会(美術展、博物展)をまとめてみた。2017年に行った中から印象に残っている展覧会10選。
今年行った展覧会はおそらく合計33回(この記事を書いた後に2つ行ったので、合計35回になった)。2016年や2015年よりは少ないけれども、まあ多いよね。友人の作品を見に行ったものも含んでるけれど。
ということで、行った展覧会の中から、10個。行った順で。
川瀬巴水展(立川高島屋 2017年1月)
川瀬巴水の浮世絵版画。きれいなのよね、色が。浮世絵版画は北斎も広重も好きなんだけれど、川瀬巴水のは大正から昭和にかけてなのでやっぱりモダンで、これはこれでいいなあと思う。
西浦裕太作品展「カレラトイクトコ」(井の頭自然文化園 彫刻館B館 2017年5月)
井の頭自然文化園でやっていて見に行った展覧会。動物をモチーフとした木彫刻作品。作品の中に動物がこっそり隠れている感じ。
歌川国芳 21世紀の絵画力(府中市美術館 2017年5月)
歌川国芳の展覧会は2016年も2つほど見に行ったけれど、今年も見に行った国芳展。かっこいい作品があったり大胆すぎる作品があったり、一方でかわいい金魚や動物の作品があったり、多彩すぎる人。
アルチンボルド展(国立西洋美術館 2017年7月)
アルチンボルド展。知らなかった人だけれど、テレビで作品と背景を知って見に行ってきた。野菜や動物や魚などで人物画を描いていて、純粋に楽しめるし、ちゃんとしっかり印象に残っている。
特別展「タイ~仏の国の輝き~」(東京国立博物館平成館 2017年7月)
タイ展。絵やら大きな仏像やら扉やらがたくさん来た。やっぱり仏像は大好き。
特別展 没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―(山種美術館 2017年7月)
川端龍子の展覧会。Eテレの日曜美術館で見て初めて知って、この特別展を見た翌月には大田区の川端龍子記念館にも行ってきた。「会場芸術」という大きな絵の表現とメッセージが印象に強く残っている。
「特別展 没後50年記念 川端龍子」を見に行った
大田区の川端龍子記念館に行ってきた
藤城清治「光と影の楽園展」(教文館ウェンライトホール 2017年8月)
たぶん毎年見に行っている、教文館ウェンライトホールでの藤城清治さんの作品展。毎年見に行ってはグッとくる作品に出会えて、また新作がものすごい数展示されているのに驚かされる。
フィンランド・デザイン展(府中市美術館 2017年10月)
フィンランド独立100周年を記念した、アートやポスターや工業製品などの展覧会。ここで初めて知ったフィンランドのグラフィックの巨匠、エリック・ブルーンの絵やポスターをとても気に入って、この後にエリック・ブルーンの作品集の本まで買ってしまった。キュートで色もきれいで楽しい。
特別展「運慶」(東京国立博物館平成館 2017年10月)
話題だった運慶展。タイミング良く混雑していないときに見られた。仏像は好きだけれど、運慶の像の前だと仏像にいつも感じる畏怖の念的なもの以上に純粋に「うわーかっこいいなー」となる。格好がかっこいいし、それでいて衣服の表現もとても軟らかい。
三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館(松濤美術館 2017年11月)
三沢厚彦さんらの作品展。三沢厚彦さんの彫刻作品をやっと初めて目の前で見られた。大胆で愛らしくてひょうきんであたたかい動物たち。三沢さんたちの制作現場っぽい展示も良かった。大きな作品て大好き。三沢さんと舟越さんのライブの公開制作も見られて、もうとにかくこれだけは2017年の一番。
松濤美術館へ展覧会「三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館」を見に行ってきた
10選から惜しくも漏れたもの
以上、そんな2017年。三沢厚彦と川端龍子の年だったかな。
10選から惜しくも漏れたけれど、印象に残っているものを挙げてみる。
- 『ゴールドマン コレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力』(Bunkamuraザ・ミュージアム 2017年2月)
- MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界(新宿高島屋 2017年9月)
- 土屋仁応展「水晶と鹿」(新宿高島屋美術画廊 2017年11月)
- 夜廻り猫のクリスマス ~深谷かほる作品展~(日本橋三越本店 2017年11月)
- 秋草愛 作品展「小さな犬、小さなねこ。」(神宮前ギャラリー 2017年12月)
- 本田公夫作品展「消えゆく隣人たちのポートレート」(井の頭自然文化園彫刻館 2017年12月)
来年もいい作品に出会えますよう。