2022年6月18日、池袋のラ・ベットラ・ダ・オチアイに行ってきた。落合務さんがオーナーシェフを務めるお店だ。
落合さんを初めて知ったのはたぶん25年以上前。僕がイタリア料理に興味を持ち始めたのは大学生ぐらいだったと思うけれど、たしかサイゼリヤへの就職が決まった頃の前後ぐらいに、落合さんの料理本を買っている。
この本だ。まだ落合さんがグラナータの料理長だった頃の本。どうも最初の料理本だったようだ。残念ながら処分してしまっていま手元にはないけれども、素人なりに勉強させてもらった。
ラ・ベットラ・ダ・オチアイは、ずっと長いこと行きたいと思っていた憧れのお店。昔から予約が取りにくいお店とも聞いているし、勝手なイメージで値段もお高めで敷居が高いだろうなーと思っていた。なので、行きたいと思っていたのに自分から遠ざけてしまっていた。
Twitterのサイゼリヤアカウントであるマキタニさんをやるようになり、あるときフォロイーさんがラ・ベットラ・ダ・オチアイの本店に予約して行っているのを見かけた。予約が取れて行ったんだ、いーなーと見ていたら、どうもそんなにお高いお値段じゃなく、カジュアルに行けるらしいことを知る。
ああ、行きたいな。
ということで、相方さんが予約してくれた。本店は予約が取りにくいらしく、別に本店じゃなくても構わなかったので、池袋のお店を予約。落合さんはいま毎日お店でフライパンを振っているわけじゃないしね。よく知らないけれども。
事前にコースメニューを熟読し、どの組み合わせで頼もうかをさんざん迷ってこの日を臨んだ。
店に到着。店頭にもコースメニューの内容が掲示されていた。予約で満席の案内も出ていた。そうだよね。
席に案内され、メニューを改めて眺める。すると「本日のオススメ限定メニュー」も置かれていて、ここからも選べるらしい。さんざん迷ってチョイスするメニューを決めてきたのに、土壇場でさらに人生の選択。ラザニアとか仔羊とか聞いてないですそんなの困ります。
ラザニア食べたかったな。
コースは予約時に選んだスペシャルコース。ファーストドリンクとドルチェとカフェがついている。相方さんは本日のオススメ限定メニューから2品を選んでいた。僕は事前に決めてきた組み合わせを変えず。
スパークリングワイン。しゅわしゅわの泡が最初から飲み終わるまでずっと中央に流れていた。
紙のテーブルマットに落合さんのイラストとサイン。
フォカッチャ。
本日の前菜盛り合わせ。すごい。8~9種類もあって盛りだくさん。たしか上はグリーンピースのスープ、右斜め下はアサリの何か。説明を忘れた。どれもおいしかった。素敵すぎる。
プリモピアット。「生ハム、カチョカヴァッロチーズ入りトマトソース スパゲッティ」。おいしい。結構ちゃんとアルデンテ。そりゃそうかもしれないけれど、かなりの麺の細さでアルデンテ。
セコンドピアット。「秀味豚のカツレツ モッツァレラチーズのせ」。事前にかなり迷ってこれをチョイス。コースではあるものの、各皿それぞれなかなかなボリュームでびっくり。でも意外ににペロリと食べられた。おいしい。
ドルチェのメニュー。
カスタードプリンを選んでいたんだけれど、期せずしてバースデープレートになっていた。ちょうど僕の誕生日が近かったので、相方さんが予約時にそういう項目にチェックを入れていたらしい。聞いていなかったし、相方さんも忘れていて、結構びっくりしたけれどうれしいサプライズ。
期せずしてベットラ風バニラソフトクリームもいただけることに。
こちらは本来の体裁のカスタードプリン。固めでカラメルもしっかりした大好きなタイプのプリン。最高。
バニラソフトクリームも濃くておいしかった。
カフェ。
おいしくて楽しい時間だった。量もかなりあって、それでこのお値段というのは驚き。なんだ、これなら早く来ておけばよかった。
ごちそうさまでした。
行きたいなと思って20数年かかった。やって来ることができて本当にうれしい。
また行こう。同じように昔から行きたいと思っていたカルミネさんのお店とかも行ってみたい。なんだ、人生まだまだ楽しみいっぱいあるじゃないですか。