こんにちは、マキタニです。
自称サイゼリヤ ウォッチャーなので、ちょっと思い立ってサイゼリヤのこの6~7年のメニュー変遷を整理してみた。いったんまとめたのは3月だったんですけど、春のメニュー改定を待ってそれを含めた上でこのブログ記事にまとめている。
メニューの変遷は2016年9月改定のグランドメニューから。
▲2016年9月のグランドメニュー。7年前にもなるとどことなく時代を感じる
なぜ2016年9月のグランドメニューからかというと、正確なメニュー内容を把握しているのが2016年9月頃からだから、という個人的な理由。それより以前のメニューも少しは把握しているんだけど、かなり歯抜けの状態。特に2013年から2015年はちゃんとした情報を持ち合わせていない。もしメニュー情報をお持ちの方などいらっしゃったら教えてください。
今回の集計にあたり、対象をグランドメニューだけにしている。差し込みメニューで案内される季節のメニューや一部店舗限定メニューなど「全国版のグランドメニューに不掲載のメニュー」は対象外。そこまでちゃんと把握できていない。
「メニューの内容はほとんど変わっていないけれどメニュー名称は変わった」ものは新しい名称を用いている(下記の図では同じ線のまま)。また「メニュー名称は変わっていないが体裁やメニュー内容は若干変わった」ものは継続して続いているものとして扱っている(同じ線のまま)。
メニューによってはグランドメニューに掲載されているカテゴリーと集計上のカテゴリーが異なっているものもある。これはあくまで集計上の都合。
ということで、2016年9月のグランドメニュー以降のメニュー変遷のご紹介。
また、Webサイト「サイゼリヤはちゃんとおいしい」では過去のメニューをアーカイブとして整理しています。
サラダ
まずはサラダのカテゴリーから。
ちょうど2023年4月のメニュー改定でもサラダはリニューアルされたけれど、「頻繁な変化はないが定期的に刷新される」印象。
サラダは以下の系統にまとめられそう。
- 小エビのサラダ
- チキン系統
- 野菜系統(シェフサラダ/ガーデンサラダ/グリーンサラダ)
- わかめ系統
- その他
サイゼリヤを代表するメニューの一つに挙げられる「小エビのサラダ」は今後も残りそう。サラダのベースフォーマットそのものが少しずつ変わっているので体裁は若干変化しつつも、「甘エビとサイゼリヤ特製ドレッシング」の組み合わせは不変。
▲小エビのサラダ(2023年3月のもの)
2023年4月のメニュー改定では「わかめサラダ」が復活し、また「モッツァレラのサラダ」というユニークなメニューも登場した。
スープ
続いてスープのカテゴリー。
スープのカテゴリーは「コーンクリームスープ」以外はいろいろチャレンジしている印象。「コーンクリームスープ」はお子様からの支持が厚いので今後も残りそう。
「冷たいパンプキンスープ」のように春夏になると登場するもの、複数メニューのローテーションで入れ替わり登場するものがあり、ときどき新しいものが差し込まれる感じ。
ここ最近の「複数メニューのローテーション」は概ね以下。
- クラムチャウダー系統
- ミネストローネ系統
- たまねぎ系統
- その他
個人的にはいま出ている「田舎風ミネストローネ」はかなり大好き。
▲田舎風ミネストローネ。以前のミネストローネロッソに近い感じ
前菜
続いて前菜のカテゴリー。
情報量多い&レギュラーメンバーも多い。
直近で、国によるイタリア豚肉の輸入停止の関係で提供休止や体裁変更になったメニューがある。ミラノサラミ、プロシュート(生ハム)、パンチェッタ関係がそれ。これに関しては農林水産省が輸入を止めている関係で、しばらくこの状態は続くと思う。仕方がないね。
- 青豆の温サラダ
- 辛味チキン
- エスカルゴのオーブン焼き
- ムール貝のガーリック焼き
- ポップコーンシュリンプ
- チョリソー
- アロスティチーニ
- バッファローモッツァレラ系統
- ほうれん草系統
- ポテト系統
このあたりはレギュラーメンバー。アロスティチーニも当初は品切れになったりしたけれども、レギュラーメンバーに入った感じ。
フリコ系統は一時は複数のバリエーションを揃えるほどの勢力になったけれど、残念ながらお休みになってしまった。大好きだった。
▲フリウリ風フリコ(2019年春~2022年春)
季節の野菜のピクルスは、セロリ、白菜、キュウリなどのローテーションでよく出ていたけれど、2020年冬を最後に止まってしまった。
ドリア、グラタン、米料理
ドリアとグラタンと米料理のカテゴリー。
ドリアとグラタンのカテゴリーはミラノ風ドリアが中心で変化は少なめ。
米料理は2021年にカテゴリーごとなくなってしまった。それぞれ一定のファンはいたものの、食材共通化や調理工程の見直しの一環なのかも。
個人的には、名前だけで当時は見向きもしなかったけれども「あれは牛肉のトマト煮込みだったのか」と後から気付いて悔やんだのが「ハヤシ&ターメリックライス」。いろんな人に聞くと「あれはハヤシライスではない別の何か」だったそう。
▲ハヤシ&ターメリックライス(~2021年春。グランドメニューより)
パン、ピザ
パンとピザのカテゴリー。
パンのカテゴリーは、2020年夏に「フォッカチオ」の形状のものが休止。いまは基本的には「プチフォッカ」と「ミニフィセル」の2系統。本来の「フォッカチオ」が不在の中で「プチフォッカ」という名称にはちょっと違和感がありつつ、まあでもどうでもいい話。
ピザのカテゴリーはマルゲリータピザが中心。パンチェッタの輸入停止の影響がピザにも出ている(「パンチェッタのピザ」の休止)。
パスタ
パスタのカテゴリー。
情報量が多い。一定のレギュラーメンバーがいて、そこにローテーションメンバーとニューカマーがせめぎ合う感じ。
- タラコソース シシリー風
- カルボナーラ
- ミートソース ボロニア風
- イカの墨入りスパゲッティ
- ペペロンチーノ
- アラビアータ
このあたりがレギュラーメンバーだろうか。「パルマ風スパゲッティ」もレギュラーメンバーだったんだけど、パンチェッタの輸入停止の影響でお休みになってしまった。
一時期に登場した2種類のジェノベーゼにはまた会えるだろうか(ナポリジェノベーゼとペストジェノベーゼ)。
▲ナポリジェノベーゼとペストジェノベーゼ(2020年3月のグランドメニューより)
肉料理
肉料理のカテゴリー。
肉料理のカテゴリーの半分はハンバーグ。2019年冬からの一時期だけ「チキンとハンバーグの盛り合わせ」もあった。
2020年からラム肉のメニューが、2021年冬頃から牛肉のシチューがときどき顔を出すようになった。また出てきなさいよ。
▲ラムのランプステーキ。不定期にグランドメニューや差し込みメニューで登場する
▲(リゾットと)牛肉のシチュー。これも不定期に登場する。大好き
デザート
デザートのカテゴリー。
デザートのカテゴリーも情報量が多い。「イタリア直輸入もの」のレギュラーメンバーがいて、その中でも新旧交代があったりして新陳代謝が大きい。
- イタリアンプリン
- トリフアイスクリーム
- チョコレートケーキ
この3つはいましばらくは不動のメンバー。
2019年初夏のティラミスの刷新はちょっとインパクトがあった。消費税増税のタイミングでもあり、お笑い芸人コンビ「ミルクボーイ」のネタが話題になった後というタイミングでもあり。
あと、直近だとセミフレッドのアイスケーキの提供が2022年を最後に止まってしまった感じ(アマレーナ、メリンガータ、カプチーノ、ヘーゼルナッツ)。
▲かつて提供されていたアイスケーキのティラミスとカプチーノ(2019年3月のグランドメニューより)
「ミルクアイスのせシナモンプチフォッカ」は、一時期不在の時期があったものの、「サイゼリヤにしかない独自のデザートメニュー」のポジションを得ていると思う。
まとめ
ということで、以上が2016年9月のグランドメニュー以降のメニュー変遷のご紹介。外食業界全体的に2020年から厳しい状況が続いて(コロナ、食材高騰、人件費高騰&人材不足)、サイゼリヤもその中で模索している感じ。
個人的にはサイゼリヤのメニューに関してはここしばらくはチャレンジングなものを期待していないので(いろいろ厳しい状況下なので)、サステナブルにほどほどに楽しめたらなあと思っている。
サイゼリヤのメニュー変遷に関しては定期的にまとめていこうかな。年1回ぐらいのペースとかで。
追記。サイゼリヤのメニュー変遷は、これ以降はニュースレターで継続して追っています。サイゼリヤの最近の話題を中心に、食べたものや外食のアレコレを毎週配信しています。